息をするのを忘れたのなら そのままずっと忘れていよう 人でいるのに疲れたのなら わたしもあなたと灰になる 二度とこんな悲しい思いをしないために眠っている間に自分の首を絞めるんだ
閉じ込めた窓が呼吸を諦めるように 怠惰に、消極的に空気を澱ませた。 羽の広げ方を忘れた蝉は、 生まれ落ちたときに死んだほうがマシだったか。 雪に裸足を埋めて動けなくなったとしたら それは自業自得だろうか。 湿度に窒息する。汗をかくほどに凍えてい…
眠っていてもあなたの背骨が息をする 皮膚の内側、骨の向こう側、肺にまで指先が突き抜けて あなたの呼吸に触れたらいいのに。
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