2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧
わたしが子供だった頃、訃報、とは、知らない人が死んだという意味だった 知っている人、身近な人、尊敬していた人、そういう人の訃報を聞くようになった、 つまりわたしは大人になってしまった。 同じ元素でできているのに、 わたしたちは、ダイヤモンドよ…
こんなことを言えば、当然、なんと気の早いヤツだと言われるに決まっているのだが、 私にとって本棚とは、自分の本棚、というだけでなくて、「我が子にとって"母親の"本棚」というイメージが、常にある。 私には子供がいないどころか結婚もしていないので、…
迷子になるのは、好き。 その間自分が死んでいるような気持ちになるから。 自分でも、自分がどこにいるのかよく分からなくて、 ウロウロと歩き回る自分の感覚は、現実から次第に切り離されていく。 ふわりと、宙にかすかに浮くような、 なにかに「ばいばい」…
どこかに行きたいと思いながら どこにも行けない と毎日確認してる 心臓ならもうとうにぐちゃぐちゃだ わたしは、わたしの涙を飲み干した永久機関 爪先立ちのまま歩いて行かねばならないのだ。