わたしが子供だった頃、訃報、とは、知らない人が死んだという意味だった
知っている人、身近な人、尊敬していた人、そういう人の訃報を聞くようになった、
つまりわたしは大人になってしまった。
同じ元素でできているのに、
わたしたちは、ダイヤモンドより脆くて
簡単に壊れてしまうなら、
わたしたちはわたしたち自身より、ダイヤモンドを信じるべきだ。
早死にしたいと望みながら、みんなに長生きして欲しいと願う、
矛盾でできてるわたしが大人だなんて笑っちゃう。
しにたいなんて口にしたすこし後に、あたらしい服を通販したりして、
なんて、めんどうだ。めんどうだ。
「ご冥福をお祈りいたします。」