2018-10-14 都会の迷子 迷子になるのは、好き。 その間自分が死んでいるような気持ちになるから。 自分でも、自分がどこにいるのかよく分からなくて、 ウロウロと歩き回る自分の感覚は、現実から次第に切り離されていく。 ふわりと、宙にかすかに浮くような、 なにかに「ばいばい」と手を振るような。 嗚呼、私あのまま死んでしまえればよかったのに。 見慣れた街角に一人立ち尽くしながら。